次年度事業計画などを採択

京都自動車青年会議所(AJA、奥村大生会長)は2月20日、京都テルサ(南区)で定期総会を開催し、2025年度事業方針に「求心力~惹きつける力で結束を強固にする~」を採択。併せて、新年度の事業計画、収支予算などを審議し、賛成多数で可決した。
内山隆介次年度会長は、「求心力とは、自らの考えや才能を発揮して、人の心を惹きつける力のこと。高めていくには、リーダーシップを養う必要があり、当会で学ぶべき根幹の部分である」と述べた上で、変化の激しい業界内において、会員同士の結束力を強めていく必要性を説いた。
審議された議案は、①事業方針(案)②組織構成(案)③事業計画(案)④収支予算(案)―の四つ。新年度も引き続き、月次例会および各種例会の運営、友愛献血活動、近畿地区自動車青年会議所(近青協)活動、会員増強活動など幅広く事業を展開し、業界のさらなる発展に貢献していく。また、同会のOBメンバーで構成するグローリー会との交流や自動車整備振興会などとの連携にも注力していく考え。予算は451万3575円。
新年度の役員構成は次の通り(敬称略)。
▽会長=内山隆介(ボディーファイトジャパン)▽副会長=市場翔太(翔美自動車)、田中孝謹(日本カーレスキュー)、森田恭平(洛東オート)▽理事=安田銀次郎(安田自工)、松岡良督(カナイ)、丹羽裕(堀井商事)、斎藤弘将(サイトウ自工)、塩見勇樹(ボディーショップシオミ)、河原林尚(カーピット河原林)、小牧俊介(C4cars)、岡田遼(岡田モータース)、野原融(久世自動車)▽幹事=山本義嗣(SY)、森田明(ホンダネット京奈)▽直前会長=奥村大生(カードックオクムラ)

2月例会でマーケティングセミナー
AJAは同日開催の2月例会で、SNSマーケティングをテーマにした講演会を行った。講師は、㈲起福の飲食事業部を束ねる古谷怜緒氏。同社は、京都市内でカフェをはじめとした飲食店を15店舗
経営しており、集客難に陥ったコロナ禍にSNS(交流サイト)を活用したウェブマーケティングに注力し、お取り寄せグルメランキングで国内1位を獲得した実績を持つ。
各店舗の経営統括や人材の採用と育成を幅広く手掛ける古谷氏は、パンケーキのブランディング企画で培ったノウハウと経験をベースに、SNSマーケティングの手法と活用事例について講演した。
古谷氏は「いくら素晴らしいものを作っても、伝えなければ、存在しないのと同じ」と定義し、消費者に「知ってもらう」にはSNSの効果は非常に高く、広告と考えるのではなく顧客とのコミュニケーションツールと捉えて運用する重要性を述べた。
さらに、現在のユーザーは無目的にスマートフォンでSNSを閲覧し、偶発的に興味を持ったサイトを訪問する傾向にあると解説。「ユーザーが興味や関心を持つような、役に立つ情報を提供することが、SNSマーケティングでは不可欠」と言う。実際の整備工場やディーラーが運用するアカウントを紹介しながら、魅力あるコンテンツ作りの手法、さらには従業員に運用を任せるコツなどにも触れ、受講した会員らの高い関心を集めた。
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