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次年度会長に奥村大生氏

AJAが臨時総会開く

京都自動車青年会議所(AJA、東公亮会長)は10月19日、京都ブライトンホテルで臨時総会を開催、次年度会長に奥村大生氏(カードックオクムラ)を選出した。

 「すでに理事会で内定した原案を臨時総会に諮った」(東会長)格好。席上で次年度会長の候補者として奥村氏が推薦され、満場一致で承認した。

 壇上で奥村氏は「自分としても(年齢規程上)在籍最終年度になる。皆さま方に協力をお願いすることとなるが、精一杯バトンを引き継いでいきたい」と決意表明した。

 

例会で講演と入会式

 

 AJAは、同日開いた10月例会で、開催が迫った近畿地区自動車青年協議会合同例会の運営確認をはじめ、各委員会・部会などの管轄事業の進ちょく状況を共有した。

 また、林達也氏(メタル・プロ)を新たに会員として迎える入会式を実施。東会長から同会のピンバッジを授与された林氏は「右も左も分からないが、皆さまと共に学んでいきたい」とあいさつし、温かい拍手で迎えられた。

 加えて、ミル総本社の藪修弥氏による「自己姿勢の確立」と題した講演会を聴講した。

 席上で東会長は「本日、新入会員を1人迎えることができたが、魅力ある会でないと入会まで至らない。業界のための活動が行えるよう頑張っていく」とあいさつ。AJAのOBで構成するグローリー会の安田三郎会長も「グローリー会は現役会員を応援するために発足した。生き方を学べる場所、それがAJAであってほしい」とエールを贈った。

 

 

 講演要旨

 

 自分の座標軸と核を持ち、己をおさめなければ人はおさめられない。創業後、10年ほどは羅針盤のない成り行き経営を行っていた。そのころ、「無財の七施(優しいまなざしや笑顔などで周りの人々に喜びを与える行いのこと)」の教えを知った。

 会社を正しく導くには経営理念が欠かせないが、経営姿勢を定める前に、まずは自己姿勢の確立が必要だ。過去からの蓄積した先入観は自由発想を制限する。己を知り、内省し、過去を学び、自分の姿勢を明確にする。そして、判断・思考を柔軟にするために固定観念を捨て、自分を変えなければならない。ただし、変えてはいけないものもある。

 自己姿勢の確立なくして、使命感を持って経営を行っていくのは困難だ。物事を本質的に捉え、生き方や考え方を磨き上げれば価値観や人生観が変わる。人生で何を実現するのか、仕事の意義とは何かということも改めて考え、目先の利益を追わず、常に長期的視野で種をまいてほしい。